耐久性が長いと言われる無機塗料の作られ方をご存じですか?

耐久年数も長く、長期的なコストパフォーマンスに優れた塗料が近年話題になっています。

その名も、無機塗料です。

耳にしたことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか。

しかし、まだ新しい塗料なので知名度も低く、詳しい情報がわからないといった方も多いですよね。

今回は、無機塗料についてお話していきたいと思います。

●無機塗料とは●

非有機性成分(炭素を含まない成分)を組み合わせて製造された塗料です。身近なもので言えば、ガラスや鉱石などが無機物です。紫外線で劣化することがなく、とても硬くて燃えにくい性質があります。

無機物100%で作る塗料であれば半永久的に劣化しないものができますが、硬くて建物に塗ることはできなくなってしまいます。そのため、無機物の優れた性能を活かしながら、有機物を混ぜて使えるようにした塗料が「無機塗料」となります。

しかし無機塗料には注意点があります。

それは「無機塗料の中でも質に幅がある」ということです。

なぜかと申しますと、「無機塗料」の定義において、無機物の含有量が決められていないからです。

一般的には、無機塗料は通常の塗料と比べて耐久性に優れていると言われています。

しかし、無機塗料の定義が曖昧ということを踏まえると、安易に「無機塗料=良いもの」と判断するには早いかもしれませんね。

どのぐらいの耐久性があるのか、きちんと情報を集めたうえでご判断いただければと思います。