粘土瓦からセメント瓦、モニエル瓦まで種類豊富な選択肢とメンテナンスのポイント

屋根の上にある瓦、みなさんはどれぐらい種類があるかご存じですか?

建築業界やリフォーム業界では、「瓦」と言うと粘土瓦を指すことが多くあります。

ただし粘土瓦以外にも「〇〇瓦」と呼ばれているものがあります。

今回は、瓦の種類について解説していきたいと思います。

粘土瓦

粘土瓦とは、自然界に存在する粘土を捏ねて窯で焼いたものです。かつては主に寺社仏閣の建築に使用されていた素材が、次第に広く一般住宅にも導入され、その使用が現代まで続いています。非常に頑丈で、自然災害などによる損傷がなければ、50年以上、あるいは100年にもわたり使用可能な耐久性を備えています。基本的にどの瓦でも断面や角が丸みを帯びているのが特徴です。

セメント瓦

セメント瓦とは、セメントと川砂を混ぜ合わせて作られた屋根瓦のことです。かつてはセメント瓦が手頃な価格で扱いやすく、多くの住宅で採用されていました。しかし、重量があり定期的な塗装メンテナンスが必要なこと、さらに低価格かつ耐久性に優れた新しい屋根材が登場したことから、現在では新規採用がほとんど見られません。

モニエル瓦

モニエル瓦は、セメントと川砂を組み合わせて製造される「乾式コンクリート瓦」の一種であり、セメント瓦の一種です。主成分がセメントであるため、モニエル瓦もセメント瓦と同じく、塗装しない限り自らに防水性を備えていません。ですが、現在は日本で生産されておらず新品が無いため交換することができません。

いかがでしたか?

ひとくちに瓦と言っても、これだけの種類がありますね。

また、瓦の種類によっては塗装が必要であったりそうでなかったり、メンテナンスの方法も異なります。

ご自宅の瓦が何瓦なのか、知ったうえでそれにあったメンテナンスを行っていただければと思います。